[特集]裏OTO TO TABI②〜スタッフから見たOTO TO TABI2019〜

こんにちは。こんばんは。おととたびスタッフのわかちゃんです。普段はしがない学生です。「CHOKEの文章書きませんか~好きに書いちゃってください〜!」と言われて、フレッシュな思いをぶつけようと思っていたものの、何を書こうか悩んで書いては消しを繰り返していたら、ものすごく時間が経っていました…。素晴らしいレビューを書きたくても、残念ながら私が見た・感じた範囲でしか書けないので、1000%の主観で綴らせていただくことを先にお断りさせていただきます。ごく個人的な私とおととたびの思い出や仕事の話にはなりますが、中の人はこんなことを思ってつくっているんだなあということが少しでも伝われば嬉しいです。今年のおととたびって具体的にどんなだったっけ?という話については、同じく学生スタッフのアキムちゃんが記事に書いてくれたので、ぜひそちらもあわせてご覧ください!

今回からおととたびの運営スタッフが4人(!)から16人へと増員され、私もその一人として主に什器や装飾などのものづくりと・設置作業を担当していました。会場に入ってきたお客さんが最初に目にするロビー(吹き抜け部分)の装飾、例年はプロフェッショナルのプロデュースで制作していたのですが、今年の装飾は、実は私をはじめとしたものづくりチームで企画したものなのです!SNSでロビーの写真をアップしてくださるお客さんがたくさんいてとても嬉しかったです。来年はパワーアップさせて、より「おととたびに来たな〜!」というワクワク感を演出させる装飾を作りたいと思うので、ぜひお楽しみに。

そして当日はクロークにてお客さまのお荷物をお預かりしていました。対応しきれずご不便をおかけしてしまった方も少なくなく、申し訳なさでいっぱいだったのですが、ご利用してくださるお客さまとの会話を通して感じるのは「おととたびのお客さん、めちゃめちゃ優しい」ということ。なんせ「ただの音楽好き」が集まってつくっている当フェス。優しさに甘えすぎてはいけないのは重々承知しておりますが、おととたびはやはりお客さまの優しさがあって成り立っていると実感しました。

子ども用のイヤーマフの貸し出しやベビールーム・キッズルームの設置などの試みもありました。イヤーマフもたくさんのご利用があり、小さなお子さんを連れていても楽しめるフェスとして少しずつ定着しはじめたのかな?と嬉しく思います。余談ですが、私は幼いころSMAPのライブに行ったことがありまして。当時のことはほとんど覚えていないけれど、照明のキラキラや身体じゅうに響く音楽や歓声、父に肩車してもらって遥か遠くのステージを見ようとしたことなどは、はっきりと覚えています。幼い頃の思い出があったからこそ、今もこうして音楽を楽しみ、音楽体験を届ける側になっているのかもしれないなあと思いました。年齢等に関わらず、どんな人でも健康的に音楽を楽しめる環境をつくっていくことはとても大事なことですね。おととたびも、いろんな人が快適にライブを楽しめるように工夫を重ねていきたいです。

今回は会場の様子をじっくり見て回ることはできなかったのですが、そっと覗きに行ったステージはどこも熱気がむんむんで!例年以上の盛り上がりを肌で感じました。今年はおととたび初めてのチケットソールドアウト。3年目の私でも非常に嬉しかったのですから、初期からおととたびに関わってきたみなさんや、毎年のように遊びに来たり応援してくださっているお客さまの喜びは計り知れないなあと。先輩スタッフたちが、札幌のアーティストの方や、いつも手伝ってくださっている方から「おめでとう」と声を掛けられるのを傍で聞いていて、地道な積み重ねがこうして実を結んだのだと思いました。

そんなことを思いながら最後に少しだけ見れた蓮沼執太フィルは多幸感がすごかったです。色々な文脈を持った人たちが集まってつくったフェスに、色々な文脈を持ったお客さまがやってきて。いろんなことを超えて「わかちあう」ことができる機会って、大切だなあと思いました。つまるところ音楽っていいよね!なんていう小学生並みの感想なのですが、そういう純粋な感動・喜びを感じたのも久しぶりでした。

私の大学生活はおととたびとともにあります。最初におととたびを知ったのは2014年のこと。某県の田舎の高校生だった私は、たまたま見かけたイベント情報に「札幌にはこんなお洒落なイベントがあるのね〜」と憧れを覚えました。お洒落大学生になってお洒落フェスに行くんや!というのをモチベーションに受験勉強に励み、札幌の某大学に進学して初めておととたびに行ったのが2016年。芸術の森初開催の年でした。そこでお客さん・アーティスト・スタッフという枠組みを超えて「好き!」を分かち合う瞬間を体験し、そんな素敵な時間や空間をつくる人たちのお手伝いをしたい!と思うようになったのです。翌17年、18年とボランティアスタッフを経験し、気づいたら今年から運営メンバーになっていたのでした……

最後にめちゃめちゃどうでもいい個人的な話なのですが、おととたび2017・2019の直前にそれぞれ失恋していまして。彼氏と別れて悲しみのどん底にあった私を救ってくれたのもおととたびでした。日常はクソだったけど、音楽はいいし、芸術の森は寒いけど最高だし、陽は昇り落ちる。Life goes on.失恋の痛みはおととたびが癒してくれます。そういう効能もあります。たぶん。

「ただの音楽好き」が作っているため、商業的な音楽イベントというよりは、札幌で見たい!みんなと楽しみたい!という音楽をお届けしたいなっていう思いが私たちにはあります。いちリスナー的な目線からつくっていて、音楽への愛の純度が高いのがおととたびのよさかなと。次回の開催は記念すべき10回目。まだまだ「ここはもっとこうできるぞ」な部分はたくさんあります。おととたびならではのゆるやかな空気感は失わないように、よりたくさんの方へ、より深いところまで届くおととたびを目指してがんばりますので、今後とも応援よろしくお願いいたします。来年もまたみんなで楽しみましょうね!ではでは!

書いた人:わかちゃん

22歳の大学院生。徳光和夫ばりの泣き上戸。大衆酒場ともつ煮が好き。最近の悩みは、ものもらいがなかなか治らないこと。

Instagram:@puu_sininen

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